
「国吉盆踊り」が8月24日、慶風高校近くの運動場(紀美野町田)で開催される。
長らく途絶えていた同踊り。同町地域おこし協力隊員のプリティ・セルヴァニさんが盆踊りを復活させようと地域の人や町役場に呼びかけ実現した。
インドのアーンドラ・プラデシュ州出身のプリティさんは2024年に来日。神戸で日本語学校に通い、同年11月、紀美野町の地域おこし協力隊員に就任した。以来、若者の移住定住促進や国吉地域のコミュニティーづくりに取り組んでいる。神戸在住時に知った盆踊りについて町内で尋ねたところ、町全体の催しはあるものの、国吉地域では長らく開催されていないことを知り、復活させようと呼びかけた。
当日は、「紀美野町音頭」「炭坑節」などを輪になり踊るほか、町内の飲食店による飲食ブース出店、ボランティアが子ども向けにゲームコーナーを用意する。
プリティさんは「インドでは毎月のように祭りや行事がある。日本の盆踊り文化はとても面白い。国吉地域の人に盆踊りについて尋ねたところ、30年以上開催されていないと聞いて驚いた。盆踊りの復活を呼びかけ始めた時は驚かれたが、徐々に協力の輪が広がっている。誰でも参加できる盆踊りを通じて、異なる世代のつながりを作りたい。伝統文化を若い世代に伝えてほしい」と話す。
開催時間は16時~20時。