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和歌山・たま電車に「耳」-「利用者の声に耳を傾ける」の意を込める

左右の耳の色が異なるのは、もちろんたま駅長の耳に合わせて(撮影/志場久起)

左右の耳の色が異なるのは、もちろんたま駅長の耳に合わせて(撮影/志場久起)

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 和歌山電鉄貴志川線の猫の駅長たまをモチーフにした「たま電車」の先頭車両に猫の耳をあしらった装飾パーツが取り付けられ、地元の乗客や鉄道ファンの間で話題になっている。

耳の付いた「たま電車」出発式の様子(写真提供/和歌山電鐵)

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 貴志川線は和歌山駅と貴志駅(紀の川市貴志川町)の14.3キロを結ぶ鉄道。乗客数の減少による経営難が続いたが、2006年4月に南海電鉄から路線を引き受ける形で両備ホールディングス(岡山市)が和歌山電鉄を設立し、運行を開始した。猫のたまを駅長に任命し、駅舎も猫をモチーフとした改装を行うなど、乗客数の増加に取り組んでいる。今回の車両リニューアルもその一環。

 路面電車を除く営業電車としては、「耳」の取り付けは国内初だという。クーラーの室外機も一部黒く塗装し、駅長の帽子のように仕立てた。

 同社担当者は「耳と駅長帽によって、さらに『たま駅長』らしく、楽しんでいただける電車になった。『耳』がついたことで今後もさらに皆さまの声に耳を傾け、『日本一心ゆたかなローカル線』を目指していきたい」と話す。

 貴志川線では「たま電車」のほかに、「おもちゃ電車」や「いちご電車」などの車両が運行されている。和歌山駅~貴志駅間の運賃は360円。

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