南海電鉄高野線の極楽橋駅(伊都郡高野町)で6月28日、約500個の風鈴をつるした「風鈴トンネル」が始まった。
夏の風物詩で利用者に涼を感じてもらおうと始まった同取り組み。駅ホームと高野山駅につながるケーブルカー乗り場を結ぶ約20メートルの構内通路に、南海電鉄沿線の23の小中学校の生徒たちが願い事を書いた色とりどりの短冊をつけた風鈴をつるす。駅務室付近には短冊記入台を設置し、利用者も短冊が書ける。願いが書かれた短冊は約2週間ごとに交換し、毎年3月の「高野の火祭り」のおたきあげに奉納する。
同社運輸部の野嶌洋平さんは「沿線地域の方にもご利用いただこうと子どもたちの願い事を書いた短冊をつるしている。日本人観光客はもちろん外国人観光客にも好評で、記念撮影してSNSなどに投稿されている。短冊はどなたでも自由に書けるので、ぜひ記念に願い事を書いてほしい」と話す。「ケーブルカーの終点・高野山駅では週末とお盆期間中、駅員が僧侶をイメージした作務衣(さむえ)で迎える。ぜひ夏でも涼しい高野山にお越しいただきたい」と呼び掛ける。
横浜から高野山に墓参りで訪れた夫婦は「いつもこの時期は風鈴で彩られていて、夏の風物詩になってきた。風が吹くと揺られてきれい」と風鈴トンネルを写真に収めた。
短冊記入は8月22日まで、風鈴トンネルは9月5日まで。