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和歌山・美浜で「リノベーションスクール」閉講 18人の受講生が公開プレゼン

「第1回リノベーションスクール@美浜」公開プレゼンテーションで発表するユニットAの様子

「第1回リノベーションスクール@美浜」公開プレゼンテーションで発表するユニットAの様子

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 「第1回リノベーションスクール@美浜」の公開プレゼンテーションが9月9日、和歌山・美浜町役場前の美浜町地域福祉センター(美浜町和田)で行われた。主催は「ふれあいと健康と起業のまち創生協議会」、企画・運営は「リノベリング」(東京都)。

「第1回リノベーションスクール@美浜」でユニットCが対象とした物件がある三尾地区

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 9月7日から3日間にわたり開かれた同スクール。県内外から集まった18人の受講生らが、同町に実在する3つの遊休不動産を対象にした事業計画を発表した。会場には森下誠史美浜町長や不動産物件を提供した不動産オーナー、地域住民らが集まった。

 受講生は講師の山田高広さん、岸本千佳さん、宮崎晃吉さんらの講座を受講。物件ごとに「ユニット」と呼ばれるグループに分かれ、対象物件の見学や事業計画作りに臨んだ。

 ユニットAは松原・吉原地区に広がる約2万平方メートルの松林と、敷地内のガラスハウス2棟の活用を担当。「松林と暮らしが密着したまち」をコンセプトに、松葉や枝が熱源に使われた歴史に着目。風呂を設置し、それを中心としたサービスを提供する案を発表した。事業化が決まれば、自己資金と風呂の前売り券の販売で資金を調達するという。

 ユニットBは入山地区の古民家「椎崎邸」を宿泊施設に改装する計画を発表。同地区には水田と山が広がっており、「脈々と受け継がれてきた里山固有の生態系を感じたり、入山の文化や暮らし方を伝えたりする体験型宿泊施設にしたい」と発表した。

 ユニットCは明治時代に多くの住民がアメリカ大陸に移民したことから「アメリカ村」と呼ばれる三尾地区の物件を担当。現在空き家の「小山邸・旧小山ゆきえ邸」を宿泊施設に改装し、同地区で行われている英会話や地区の歴史を学ぶ講座などの体験プログラムと連携し滞在する計画を発表。発表者の大江亮輔さんは「台風21号の被害が甚大だったため、このまま修理せず放置される空き家もあるだろう。スピード感を持って事業を進め、和洋折衷の文化と建築を残していきたい」と話した。

 「スクールマスター」を務めた「ブルースタジオ」(東京都)の大島芳彦さんは「生活文化が蓄積された日常は偉大。そこに潜在価値を見出し再編集するきっかけをつくるのがリノベーションスクール。これから地域の人も巻き込み、共感を育む参加可能な商いをしていってほしい」と話した。

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