「和歌山お国自慢書道展」が1月3日、山東の伊太祁曽(いたきそ)神社(和歌山市伊太祈曽、TEL 073-478-0006)で始まった。主催は同神社、監修は書家の山西未成子さん。
全国に誇れる和歌山のさまざまなものを再確認し、郷土の誇りを胸にしっかり刻んでもらいたいと初開催する同展。事前応募で集まった195点の作品を同神社の常磐殿に展示。「那智」や「片男波(かたおなみ)」「熊野古道」などの地名や特産品の「みかん」「生姜(しょうが)」、和歌山弁の「あっでー」「そうやいしょ」などさまざまな書が並んだ。
3日には同神社初の書き初めを実施し、参加者たちは思い思いの和歌山の自慢をしたためた。55作品もあわせて会場内に展示され、15日におたき上げする。
山西さんは「20数年和歌山を離れていたが、外に出て初めて和歌山の名勝や自然、食べ物などが素晴らしいと感じた。皆さんにも自分の心の内を表現する中で地元の魅力を見直してもらえたら」と話す。「書道は本来楽しんでするもの。皆さんの作品がそれぞれの個性にあふれていてとても楽しい。これからも和歌山に書道で貢献し、日本文化の継承にもつなげていければ」と意気込む。
書道展に参加した紀の川市の40代男性は「初めて書き初めに参加した。最初は難しいと思ったが、文字の形を楽しんで書けた」と話す。「今回は『和』『愛』『ひのひかり』を書いた。和をもって愛にあふれた米のように実りのある一年にしたい」と笑顔を見せた。
展示時間は10時~16時。1月10日まで。