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和歌山で智辯和歌山前監督・高嶋仁さん講演会 監督時代の思い出語る

200人以上が集まり満席となった会場

200人以上が集まり満席となった会場

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 智辯学園和歌山高校(和歌山市冬野)野球部元監督・高嶋仁さんの講演会「逆境をチャンスに変える力 最後に輝く者」が2月17日、わかやまスポーツ伝承館(本町2)で行われた。主催は和歌山県教育委員会。

(左から)高嶋前監督の着用した四国巡礼装束と智辯学園和歌山高校ユニホーム

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 高嶋監督は大学卒業後、智辯学園(奈良県)や智辯学園和歌山などで48年間、指導者を務めた。甲子園歴代最多68勝、甲子園出場記録歴代最多38回の記録を持つ。昨年の「第100回全国高等学校野球選手権記念大会」で引退した。

 当日は、県内外の制服姿の学生から高齢者まで約200人が参加。監督時代の経験や甲子園出場までの道のり、試合の裏話など高嶋監督の話に耳を傾けた。

 試合を振り返る場面では1997年の和歌山大会決勝の日高中津(日高川町)戦、姉妹校対決となった2002年の智辯(奈良)戦、ナイター戦となった2000年準々決勝の柳川(福岡)戦、2006年準々決勝の帝京(東京)戦などのエピソードを披露。参加者は知っている試合や選手が出てくると、うなずきながら笑い、当時を懐かしむ場面が見られた。

 高嶋監督は「甲子園に行って優勝するには実力・運・勢いの3つが必要だ。地方大会で『もう駄目だ』という状況を何度も乗り越えて、この3つがそろう」と話した。

 現在、高嶋監督の後を継ぎ監督を務める中谷仁さんが3年生だった1997年のチームの話では「相手の心が分かる選手が多かった。中谷監督はキャプテンでありキャッチャーだった。目配り、気配り、心配りのできる子。だから監督に推薦した。僕よりも強くて、いいチームを作ってくれると思う」と話した。

 湯浅町から来た高校野球ファンという60代男性は「尾藤監督が1番好きだが、その教えを受けた高嶋監督がどんな話をするのか興味があった。テレビでは聞けない、試合の裏話が聞けて感動した」と話す。

 大阪府堺市から来た20代男性は「智辯の試合には智辯のタオルを持って応援するので、今日も持ってきた。勝つための裏話が聞けて楽しかった」と笑顔を見せる。

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