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南紀白浜空港、JR西日本、明光バスが連携協定 観光客の利便性向上目指す

(左から)南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長、明光バスの牧洋史社長、JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長

(左から)南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長、明光バスの牧洋史社長、JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長

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 南紀白浜空港(西牟婁郡白浜町)を運営する「南紀白浜エアポート」(同)と明光バス(同)、JR西日本和歌山支社(和歌山市吉田)が5月20日、包括連携協定の締結式を同支社で行った。

南紀白浜空港に乗り入れる高速バス

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 地域内で「全体最適となる交通網」を形成し、空港から観光スポットへの移動の最適化を図ろうと締結した同協定。コンセプトは「シームレスな移動でまちは賑(にぎ)やかに」。地方の公共交通機関3社が協定を結ぶのはJR西日本管轄内で初めてという。

 同空港では、交通各社が個別に交通網を展開しており、航空機と特急列車の接続が悪かったり、利用者への情報提供が一元化されず分かりにくかったりと、利用者が観光スポットを移動する際の課題になっていた。南紀白浜エアポートは、今年4月1日の空港民営化から高速バスの空港乗り入れを開始するなど、課題解決に向けた取り組みを始めた。

 南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長は「空港の発展は地域の発展から。紀南エリアの移動はスムーズでないため、交通ネットワークが必要だと考えていた。今回の連携は紀南エリア発展の第一歩」と話す。

 JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長は「ダイヤを動かすのは難しいが、タイムラグを楽しく過ごしてもらうための施策を打つなど、地方で公共交通機関を担うもの同士が協力してできることを考えたい」と意気込む。

 明光バスの牧洋史社長は「3社で活発な打ち合わせができた。観光客の皆さまには時間を効率的に使って、せっかくの旅行を楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。

 今後は、スマートフォン向けアプリで最適な移動の方法や宿泊、観光の情報を提供するなどICTを活用した情報インフラ整備や、観光客が時間を有効活用して楽しめる移動の提案をするなどの施策を3社で行っていくという。

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