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「紀州まちづくり舎」が「まちづくり法人国土交通大臣賞」受賞

店舗プロデュースを行う「石窯ポポロ」前に立つ紀州まちづくり舎社長の吉川誠人さん

店舗プロデュースを行う「石窯ポポロ」前に立つ紀州まちづくり舎社長の吉川誠人さん

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 「紀州まちづくり舎」(和歌山市本町1)が5月27日、第8回「まちづくり法人国土交通大臣表彰」で国土交通大臣賞を受賞した。

水辺を生かしたまちづくりの実証実験「MIZUBE COMMON(ミズベコモン)」

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 国土交通省が2012(平成24)年、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるまちづくり法人が中心になった先進的な取り組みを奨励・普及するために創設した同表彰。先導性、公益性、多様性、継続性、効果の観点から審査委員会で審査を行い、全国から応募のあった11件から、国土交通大臣賞1件、審査員長賞3件を選んだ。

 「紀州まちづくり舎」は、2014(平成26)年の第1回「リノベーションスクール@わかやま」をきっかけに設立。ぶらくり丁商店街で毎月「ポポロハスマーケット」を主催するほか、空き家の転貸、水辺を生かしたまちづくりの調査・検討、トライアルショップ支援などの事業を展開する。

 審査では「民間主導のリノベーションまちづくりを基本とした遊休不動産等の活用による、まちの産業振興、雇用創出、コミュニティー再生、エリア価値向上を目的とし、戦略的に取り組まれており、まちの活性化やにぎわいの創出に貢献し、先導性、多様性、継続性に優れた取り組みである」(原文ママ)と評された。

 和歌山市出身の吉川誠人「紀州まちづくり舎」社長は「街には面白い人がいることを知り、リノベーションスクールに参加し実践してきた。ポポロハスマーケット開催から5年がたち、商店街の人たちと距離が縮まり協力関係が築けてきた」と話す。「和歌山にもまちづくりに取り組む会社が増え、これまではバラバラに動いていた会社が一つのことを一緒にやっていく時期に入ってきた。今は、時代に合わせて街をあらためて作れるタイミングなので、まちづくりの『和歌山スタイル』を作っていきたい」と意気込む。

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