和歌山市の夏の恒例行事「紀州おどり ぶんだら節」が8月3日、和歌山城(和歌山市一番丁)の西の丸広場とけやき大通りで開催される。
大野孝子さんの指導を受けながら「ぶんだら節」を練習する地元住民
ぶんだら節は紀伊國屋文左衛門を由来にする民謡。1969(昭和44)年に踊りが作られ、昨年は50年を記念した特別セレモニーを行った。市民が「連(れん)」と呼ばれるグループを作り、和歌山城周辺の道路を練り歩く。昨年は59団体、約7400人が踊り、約15万人を動員した。
恒例の事前練習会は2回行われ、7月4日に50人、7月22日に70人が参加。紀州おどり保存会の大野孝子さんから指導を受けた。
昨年から始まった個人が参加できる「飛び入り連」は今年も参加者を募集する。参加者には県立和歌山工業高校産業デザイン科の生徒が作成した木札を記念品として配布する。
飛び入り連を率いる和歌山市観光発信人のお笑いコンビ「わんだーらんど」のまことフィッシングさんは「昨年は560人が連に入ってくれた。今年は700人の参加を目標に、木札も700個を準備する。横断幕も作ったので、当日はそれを目指して集まってきてほしい」と呼び掛ける。
和歌山市産業交流局観光国際部の宇藤秀さんは「50年続く伝統のイベントをもっと市民の力で盛り上げていきたい。ぜひ参加してほしい」と話す。
「飛び入り連」の踊りは19時スタート。参加希望者の集合場所は六番丁交差点付近。