画家まつおさんの個展「まだじゆうにかいてます。」が9月7日、器とカフェの店「扉」(和歌山市築港4)で始まる。
まつおさんは幼少期から絵を描き続け、将来は漫画家を目指していた。高校卒業後、専門学校でグラフィックデザインを学び、卒業旅行でパリを訪れたことをきっかけに画家になろうと決心したという。働きながら画家として活動してきたが、仕事を辞め、2015(平成27)年に画家として活動を本格化した。現在は、県内外から声が掛かるようになり、個展などを開いている。
特徴的な丸を用いる作風は、画家になると決意してから描き続けている。当初はペンで細かい絵を描いていたが、2016(平成28)年の「紀の国トレイナート」で紀伊有田駅に壁画を描いたことをきっかけにペンキで壁画を描くようになり、現在はアクリル絵の具も用いる。ペン画は職人の作業のように繊細に描き、絵の具を使う作品は感情がダイレクトに出るという。
同展ではペン画を中心に、過去作品や新作など大小さまざまな作品を展示する。
まつおさんは「描き始めにテーマはなく、モチーフを描くというよりイメージで色彩を増やし描いていく。例えば、黄緑の隣に赤を持ってくるのと青を持ってくるのではイメージが変わってくる。どの色を合わせるか、色合いで作品を制作していく。こういう色を見ていたいなとか、その時の自分のイメージとか。描いているときは取り留めなく考え事をしていて頭の中で自分のラジオがかかっている感じ」と話す。「知らない人に見てもらい、さまざまな人に良いと思ってもらえればうれしい。自由に描いているのにまだ続けられているのは、私の絵を好きでいてくれる人がいるからと日々感謝している。その思いがお返しできる作品を描いて展示したい」とも。
開催日は、7日、8日、14日~16日、21日~23日。開催時間は、土曜=19時~23時、日曜・月曜=12時~19時。