社会実験「市駅グリーングリーンプロジェクト2019」が10月22日、紀の川第5緑地で行われた。主催は、一般社団法人「市駅グリーングリーンプロジェクト」、市駅地区商店街連盟、城北地区7自治会、和歌山大学観光学部永瀬研究室などで組織する実行委員会。
同プロジェクトは、2015(平成27)年に始まり今年で5回目。紀の川と市駅と街の可能性を体感する社会実験として「シエキノカワでピクニック。」と名付けたイベントを開催した。
前日は台風20号の影響で和歌山市内は雨が降ったが、当日は最高気温24.8度の好天に恵まれ、ベビーカーを押す親子連れや学生グループ、カップルなど幅広い世代、600人以上が訪れた。来場者は一面芝生の会場で、ピクニックやワルツ、カヌーなどの体験型アクティビティ、バーベキュー、ワークショップなど思い思いの時間を楽しんでいた。
和歌山市内から家族で訪れた女性は「河川敷でこんなにゆったりできると思っていなかった。のんびりもできるし、子どもが走り回ることもできるし、今度はお弁当を持って友人家族たちと遊びに来たい」と話す。
会場では来場者に、参加した目的や交通手段、河川敷の活用などについてアンケートを実施。永瀬研究室が分析し、ウェブサイトで社会実験の成果をまとめる。
実行委員長の永瀬節治准教授は「今年は学生たちがピクニックの演出に力を入れたおかげか、小さな子ども連れた家族がティピーテントを使ってピクニックを楽しむ姿を見られた。昨年に比べ市駅から歩いて来る人たちも多く『市駅から歩いて行ける河川敷』の認識が広がった」と話す。「これからアンケートを集計し、市駅周辺の貴重な地域資源としての紀の川の魅力をさらに発信し、街に接し、市民に親しまれる河川敷のあり方を考えていきたい」とも。