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和歌山・新宮に若年層向け就労支援所開設へ ブックカフェ店主が支援呼び掛け

開設場所の「アタカビル」前に立つ柴田さん

開設場所の「アタカビル」前に立つ柴田さん

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 新宮市で放課後等デイサービスを運営するNPO法人「ぷろぼのくまの」(新宮市仲之町3、TEL 0735-29-2707)が現在、若者向けの就労支援センターの開設準備を進めている。

新宮市仲之町商店街「くまのチャレンジスクール」外観

 同法人は3月、仲之町商店街の空き店舗を活用し、中高生を対象とした放課後等デイサービス「くまのチャレンジスクール」を開設。発達障がいや不登校などで生きづらさを感じる若者に対し、ITスキルや社会の仕組みを教える活動を行う。6月には社会人向けの「自立訓練」の事業所としても認可を受け、さまざまな年代が集う場になった。現在、学校卒業後の就職を支援する「くまの就労支援センターヨリドコ」の開設を計画している。

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 理事長の柴田哲弥さんは和歌山市出身で、2011(平成23)年4月に新宮市に移住した。同年9月の紀伊半島大水害の復興ボランティア活動を通して地域で交流を深め、2013(平成25)年に廃校を活用した「Bookcafe kuju(ブックカフェクジュウ)」(新宮市九重)をオープンした。同カフェで発達障がいや障害者の就労の勉強会を開催したことがきっかけで福祉に関わり始め、今年から週末はブックカフェの店主、平日は「ぷろぼのくまの」理事長として福祉に携わっている。

 現在、同センターの開設へ向けてクラウドファンディングサイト「MotionGallery(モーションギャラリー)」で、障がい者用トイレの設置や入り口のバリアフリー化など、改築費の支援を呼び掛けている。

 柴田さんは「クラウドファンディングで支援を呼び掛けることで、より早く開設でき、たくさんの人に活動を知ってもらえる。これまでの経緯をまとめて発信できたのもよかった。リターンは利用者と共に考えた」と話す。「私たちは教育に近い福祉を目指す。学校や就職で困りごとを抱える若者に、社会での役割や働く場所を作ってあげたい」とも。