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和歌山・川湯温泉で新春仙人風呂かるた大会 湯煙の中80人が熱戦

湯煙の中しぶきを上げて札を取りに走る参加者たち

湯煙の中しぶきを上げて札を取りに走る参加者たち

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 「新春仙人風呂かるた大会」が1月19日、川湯温泉(田辺市本宮町)で開催された。主催は熊野本宮観光協会と仙人風呂実行委員会。

44枚の札を取り優勝したチーム「ネイモンズ」

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 「仙人風呂」は、1985(昭和60)年に始めた冬季限定の露天風呂。熊野川支流・大塔川の一部をせき止め作る長さ28メートル、幅12メートル、深さ60センチに、川底から湧き出る73度の単純温泉に川の水を加えて40度前後に調整する。

 かるた大会は2001(平成13)年にスタートし、今年で19回目。平安装束姿の女性が読み上げた「くまのじかるた」の句の中の平仮名1文字を、湯船に浮かべられた約1000枚の取り札の中から探して取り合う。

 当日は県内や兵庫県、大阪府、愛知県などから20チーム・80人が参加。最多出場のチーム「DSK」の道阪政明さんが「我々一同は温泉という自然の恵みに感謝し、チーム一丸となってルールを守り、正々堂々とかるた取りをすることを仙人に誓います」と選手宣誓を行った。

 大会は、4人1チームで前半10首、後半10首の計20首を競う。競技が始まると、水着やコスプレ衣装など思い思いの格好をした参加者らが、たくさんの札を取ろうと、白い湯気が立ちこめる湯船に飛び込み熱戦を繰り広げた。

 優勝は、44枚の札を獲得したバレーボール仲間の「ネイモンズ」。メンバーの中田隆博さんは「昨年は初出場で下から3番目だったので、2回目の参加で優勝できたのにはびっくりしている。前回の教訓を生かして靴を足袋などに変えたのが良かった。来年も参加したい」と笑顔を見せた。

 実行委員長で「かめや旅館」を経営する小淵誠さんは「今年は半数が初出場チームで、かるた大会の認知度が上がってきたと感じる。2018年の台風20号で多くの宿が被害を受けたが、海外からのお客さまも増え、1年を通してにぎわっている。仙人風呂の温度も安定してきていいお湯が沸いているのでぜひお越しいただきたい」と呼び掛ける。

 仙人風呂の入浴時間は6時30分~22時。入湯無料。2月29日まで。

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