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和歌山・熊野で「きこり体験と山の自然観察会」 子どもたちが間伐に挑戦

きこり体験をする男子児童

きこり体験をする男子児童

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 「きこり体験と山の自然観察会」が8月4日、白浜町と上富田町で行われた。主催は「BokuMoku(ボクモク)」(田辺市高雄、TEL 0739-22-6100)。

ヒキガエルを観察する参加者たち

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 同団体は、2017(平成29)年12月に育林業・森林コンサルタント、製材業、木工職人、一級建築士、家具販売業、グラフィックデザイナーの6人が、地域の山や資源を守っていこうと設立。これまで、スギノアカネトラカミキリの幼虫によって食害された木材「あかね材」を中心とした紀州材の活用や植樹体験ツアー、あかね材を使ったツリー作りなどを行ってきた。

 当日は、子ども7人、大人19人が参加。白浜町上露で行われたきこり体験では、参加者はヒノキにノコギリで切れ込みを入れて間伐し、間伐の必要性や森林の保水力について説明を受けた。上富田町生馬で行われた自然観察会では、森林インストラクターの大谷栄徳さんとともに山を歩き、植物の名前を尋ねたり、昆虫採集したりして自然と触れ合った。

 子どもと参加した田辺市在住の女性は「子どもの自由研究になると思い参加した。子どもは森で、きこり体験できたほかに、地面の枝がパキパキと鳴る音や、切ったヒノキのいい香りを楽しめた。自分たちが住んでいる地域の森林で何が問題になっているか知らなかったので参加できてよかった」と話す。

 ボクモク代表の榎本将明さんは「フィールドワークやワークショップをきっかけに、木に関心を持ってもらい、あかね材の存在や日常の木材になることを広めていきたい。『木育フォーラム』など県内のイベントで照明作りワークショップなど木材の良さを体験できる機会を作っていきたい」と話す。

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