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和歌山・有田で和太鼓コンサート「孤高の商人 紀伊國屋文左衛門」 観客600人が拍手喝采

和太鼓の演奏を披露する嶋本龍さん(中央)と「和太鼓 文左衛門」

和太鼓の演奏を披露する嶋本龍さん(中央)と「和太鼓 文左衛門」

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 和太鼓コンサート「孤高の商人 紀伊國屋文左衛門」が8月3日、有田市民会館紀文ホール(有田市箕島)で開かれた。

嶋本龍さんの独奏

 公演を務めた和太鼓ソリストの嶋本龍さんは、2018(平成30)年にプロ活動10周年を記念し、自分の和太鼓教室の生徒から実力派の7人を集め和太鼓団体「和太鼓 文左衛門」を結成。約1年間、週に1回合同練習を行い、しの笛奏者の山本智加さんと共にコンサートに挑んだ。

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 第1部は、嶋本さんが「源」「木枯らし」「四季拍子」「飛燕(ひえん)」「暁」5曲を単独で演奏。第2部は、山本智加さんのしの笛曲「東雲(しのひめ)」の独奏をはじめ、「和太鼓 文左衛門」と嶋本さん、山本さんで「紀伊國屋文左衛門」をテーマにしたオリジナル曲全8曲の合奏を披露した。「大志」「嵐導(らんどう)」「航海」「英雄」「江戸のにぎわひ」「孤高の商人」「空へ」などタイトルの付いた曲を、場面ごとに衣装を替え演奏し、クライマックスでは嶋本さんが大太鼓を独奏して紀伊國屋文左衛門の孤独さを表現し、ストーリー仕立ての舞台を披露した。

 宮太鼓、締太鼓、桶胴太鼓、大太鼓の4種類の太鼓を駆使し奏でられる音と一糸乱れぬ演奏に、約600人の観客からは拍手喝采が起こった。

 山本さんは「みんなの演奏がかみ合って素晴らしかった。しの笛は、単独で演奏した時は低く深く、和太鼓と合奏した時は高く軽やか音色の出やすい笛で、曲調に合わせて使い分けられた」と笑顔を見せる。

 「和太鼓 文左衛門」メンバーで海南市在住の中学2年生の後呂勇斗さんは「大人のメンバーに遅れないように付いていくことを心掛けた。振付が楽しかった『英雄』とアンコール曲の『空へ』がお気に入り。もっと上達していきたい」と話す。

 嶋本さんは「お越しいただいた皆さんにとても喜んでいただいて感謝している。和太鼓は力強く、迫力のあるイメージだが、『和太鼓 文左衛門』は音の質や音楽性を重点に置いて演奏する。和太鼓に興味を持って『やってみたい』という方が増えればうれしい」と話す。「生徒たちはこれからさまざまな和太鼓奏者と練習し、私とはまた違う演奏スタイルを吸収し、柔軟な考え方を持って取り組むように指導していければ」とも。

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