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和歌山・熊野のゲストハウスが「オンライン宿泊」 熊野旅行のきっかけに

実際にゲストハウスの中を案内するオーナーの後呂さん

実際にゲストハウスの中を案内するオーナーの後呂さん

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 ゲストハウス「WhyKumano Hostel & Cafe Bar(ワイクマノホステルアンドカフェバー)」(那智勝浦町築地)の「オンライン宿泊」が現在、人気を集めている。

各自部屋に落ち着いたあとは、ラウンジで乾杯

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 日本一周旅行を経験した新宮出身の後呂孝哉(うしろたかや)さんが「故郷の魅力ある熊野地方を旅する人の受け皿となるゲストハウスを作りたい」と、2019年7月にオープン。シャワールーム、ランドリー、共同キッチンを備え、12人のドミトリーと4人まで泊まれる個室で最大16人が宿泊できる。通常宿泊は1泊3,000円~。

 新型コロナウイルスの影響で、3月中旬以降の予約が全てキャンセルになり、4月4日に休業を発表。後呂さんたちは「自粛中の生活に少しでも旅の気分を届けたい」と、4月6日から「オンライン宿泊」を始めた。

 「オンライン宿泊」は、ウェブ会議サービスを使い、スタッフによる施設案内や観光スポット紹介、参加者との交流など、旅先での出会いを疑似体験するサービス。事前予約した参加者が、ウェブ会議システムで20時にチェックインする。進行役の後呂さんがカメラ越しにゲストハウスを紹介し、ラウンジに集まった参加者たちは消灯時間の22時ごろまで会話を楽しむ。翌朝のチェックアウト時には、後呂さんたちが製作した旅のイメージ動画を送付する。

 ゲストハウス利用者と同じく20~30代を中心に幅広い年齢層の参加者が集まり、海外からの参加もあるという。定員は6人。累計参加者は140人に上り、週に1度の募集は連日満員が続いているという。

 後呂さんは「ゲストハウスの本質は、宿泊者同士の交流の場を提供すること。オンラインになってもそこは変わらない。コロナウイルスが収束し、宿の営業を再開しても、オンライン宿泊は残していきたい。本州最遠とも言われる熊野だが、オンライン宿泊なら気軽に雰囲気を味わえる。まずオンラインで宿泊体験し、いつか熊野で再会できればうれしい」と話す。

 申し込みは、フェイスブック、インスタグラムのメッセージから受け付ける。料金は1,000円(後日同施設訪問時使えるドリンクチケット付き)。

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