海南市のテークアウトとデリバリー対応店を掲載するウェブサイト「かいなんいーと」が公開されて1カ月がたった。運営は海南商工会議所(海南市日方)。
新型コロナウイルスの影響で弁当を始めた「地魚さとう」の幕の内弁当
経済停滞や自粛ムードが高まった3月中旬から企画した同サイト。飲食店のテークアウト対応準備が整い始めた4月上旬に制作をスタートした。現在、32店の情報を掲載する。
新型コロナウイルスの影響を受けて弁当の販売を始めた居酒屋「地魚さとう」(船尾)の佐東啓史さんは「『かいなんいーと』を見たと言って買いに来てくれるお客さまがとても多く、助けられた。夜営業も再開したが昼の弁当販売は当面続ける」と話す。
海南市では4月30日、同サイトと連携し、市ウェブサイトに飲食店紹介ページを開設。掲載店のリストを公開してきたが、好評のため市も独自に5月から飲食店応援企画「#海南エール飯」をスタートした。店主から申請があればウェブサイトに掲載するという。
同会議所相談事業課課長の高野拓哉さんは「この機会に地元の人たちに店を知ってもらうことと、事業者が今を乗り切るための支援で取り組みを始めた。今後はテークアウトして飲食店を支えてくるお客さまに感謝の気持ちを伝える企画を考えていきたい」と話す。