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「和歌の浦遊覧船」就航へ 漁船を整備、日本遺産を海上から楽しむ

イスや日よけを設置し遊覧船としても使えるようになった漁船

イスや日よけを設置し遊覧船としても使えるようになった漁船

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 「和歌の浦遊覧船」が7月4日、和歌浦漁港(和歌山市和歌浦1)の「おっとっと広場」近くに就航した。運営は「新和歌観船」(新和歌浦)。

和歌浦湾を進む船

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 同社は90年近く、遊覧船を運航。和歌山市のテーマパーク「和歌山マリーナシティ」(毛見)で36人乗りの遊覧船を運航していたが、船舶老朽化のため遊覧船を処分。その後は、シラス漁の漁船を使い予約客のみ対応を続けてきた。2017(平成29)年に日本遺産に登録された「絶景の宝庫 和歌の浦」の海上観光交通の導入事業として、和歌山市から支援を受け、漁船に客席と日よけを設置し、定期運航を開始した。

 運航コースは、片男波や蓬莱岩、田ノ浦漁港、雑賀崎漁港、上人窟(しょうにんくつ)、番所の鼻などを巡る和歌浦湾周遊コース(約40分)や日没の約1時間前に出発し夕日を楽しむサンセットコース(約60分)、シラス漁体験コース(要予約)など。

 船長の横田邦雄さんは「田ノ浦から雑賀崎は海岸がとても美しい。日本のアマルフィと呼ばれる雑賀崎の街並みを海から楽しんでほしい。織田信長から逃れた教如上人が潜んだといわれる洞窟など、歴史を感じる海上観光を楽しんでほしい」と話す。「初めて漁船に乗る人も多く、船に乗るだけでも盛り上がり、とても喜んでいただいている。時間の許す限り、周辺の観光案内もするので、少しでも長く滞在して楽しんでもらえたら」とも。

 営業は4月~10月の土曜・日曜。運航は、9時、10時、13時30分、14時30分、15時30分。料金は、和歌浦湾周遊コース=大人2,000円、小人1,000円、サンセットコース=大人2,500円、小人1,500円。

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