有田川町立田殿小学校近くの家具工房「TurnBuckle(ターンバックル)」(有田川町賢、TEL 0737-20-1672)が7月、オープン10周年を迎えた。
代表の堺俊樹さんは同町出身の39歳。海外生活や木工店での勤務を経て独学で家具製造や多様な加工技術を学び、2010(平成22)年に同工房をオープンした。木材、鉄、革を加工し、家具などを作りインターネットで販売する。2019年7月には、鉄・木材・皮革の多工製造技術が県の産業表彰制度「1社1元気技術」に登録された。
販売する製品は、DIY用テーブル鉄脚4本セット(9,166円~)、イタリアンレザーポーチ(5,610円)、鉄製オープンラック、キッズスツール(以上1万2,000円)、アイアンカウンターチェア(2万4,500円~)など。
堺さんは「木と鉄と革の加工ができることが売り。家具は長く使っていただけるよう無垢(むく)材にこだわり、シンプルながらアンティークな雰囲気のあるデザインに仕上げている。テーブル鉄脚は一般の人からも『簡単にかっこいいテーブルが作れる』と好評をいただいている」と話す。「ターンバックルは、張力を調整する金具の名称にちなんだ。人と人をつなぐきっかけになる家具を作りたい」とも。