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和歌山県民文化会館で「演劇集団和歌山」50周年記念公演「闇の道連れ」

和歌浦小劇場で稽古に励む、出演者のみなさん

和歌浦小劇場で稽古に励む、出演者のみなさん

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 「演劇集団和歌山」(和歌山市和歌浦南1、TEL 073-445-4537)が10月10日・11日、劇団創立50周年記念公演「闇の道連れ」を和歌山県民文化会館(小松原)小ホールで上演する。

「演劇集団和歌山」の稽古場兼劇場「和歌浦小劇場」

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 同劇団は1970(昭和45)年、劇作家の栗原省さんや演劇鑑賞団体が「和歌山にセンター的な創造集団をつくろう」と、和歌山演劇研究会や和歌山大学演劇部の卒業生らと結成。名前が決まらず仮の名前でスタートし、そのまま定着したという。1978(昭和53)年に稽古場兼劇場「和歌浦小劇場」(和歌浦南1)を構え、「地域に根差した芝居作り」をテーマに、73回の主催公演のほか、協力公演などを行う。団員は12人。

 「闇の道連れ」は、豊臣秀吉の紀州太田城水攻めを描いたオリジナル脚本。1585(天正13)年、雑賀衆太田党大将の太田左近宗正は1カ月籠城後、降伏し、宗正と50数人の首を差し出し、ほかの者の命を助けた史実を基にする。籠城する太田城の牢(ろう)を舞台に、根来衆の忍者と雑賀衆の手下、秀吉軍武将の3人の葛藤や駆け引きなど、心情の変化を演じる。

 座付き作家の楠本幸男さんは「時代の雰囲気もあり、始めの頃は社会問題を扱ったものが多かったが、近年は人間の普遍的な悩みや楽しい題材も取り組み、幅を広げている」と話す。

 演出を担当する山入桂吾さんは「作品の面白さを舞台で表現できるよう稽古を重ねている。来ていただいた皆さんに『50年頑張っているな』と思ってもらえるような公演にしたい」と意気込む。

 開演時間は、10日=18時、11日=14時(完売)。チケットは、前売り=一般2,500円、学生(中学生以上)1,500円。当日=一般2,800円、学生1,800円。和歌浦小劇場と和歌山県民文化会館、和歌山市民会館、和歌の浦アートキューブで販売する。感染症対策で入場者数は通常の半分の150席。

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