和歌山大学(和歌山市栄谷)観光学部生とジェラート店「藤桃庵(とうとうあん)」(紀の川市)が共同開発したアイスクリームの試食会が10月28日、同大学で開催された。
商品名は「キルシュ香るホワイトチョコとバニラ苺」。県産品種のイチゴ「まりひめ」を使い、サクランボを原料にしたブランデー「キルシュ」と組み合わせた。
商品開発は同学部の学生が、地域の課題を住民と共に考える「地域インターンシップ(LIP)」の一環。紀の川市のフルーツを使った商品開発は、2018(平成30)年に始まり今年で3回目。学部2~3年の11人が、同大学生の嗜好(しこう)調査アンケートや大学生協でのアイスやチョコレートの売り上げ分析などを行い、バニラアイスをベースにまりひめとキルシュの組み合わせを提案した。
リーダーの藤谷夏帆さんは「地元のフルーツを使い、『売れる商品』として提案するために統計的手法を使い、今回の商品になった」と話す。「キルシュを使うことで味に奥行きが出て、ぜいたく感のある仕上がりになった。冷凍庫から出して、少し柔らかくして食べるのもお勧め」とも。
価格は、同大生協で270円、藤桃庵やとれとれ市場南紀白浜(西牟婁郡白浜町堅田)で350円。