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和歌山の酒造「中野BC」で梅酒の蔵出し 「香り華やか」、12月に出荷

タンクから約20万粒の南高梅をかき出す作業の様子

タンクから約20万粒の南高梅をかき出す作業の様子

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 梅酒の新酒蔵出しが11月11日、酒造会社「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)で行われた。

新酒の梅酒をタンクから出す様子

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 梅酒は、6月6日の「梅の日」に高さ4.2メートル、直径2.6メートルのタンク1基に、約20万粒の南高梅で漬けたもの。今後、タンクで熟成させるが、1万8000リットルのうち、約5000リットルを12月第1金曜に「梅酒ヌーボー」として出荷する。

 当日は、蔵人がタンク下部から南高梅を取り出した。事前にタンクからくみ上げ、別のタンクに移した「梅酒ヌーボー」の出来をみるため、梅酒杜氏(とうじ)の山本佳昭さん立ち会いの下、タンク下部の蛇口からフラスコに注ぎ、色や香りなどを確かめた。ウメの実をかき出したり蛇口を開けたりすると蔵内はウメの甘酸っぱい香りに包まれた。

 山本さんは「今年は暖かい日が多く、ウメの花がとても早く咲いたので心配していたが、例年に比べ大きめの青梅で仕込むことができた。仕込みから約5カ月、しっかり育てられてホッとしている」と話す。「今年の新酒はウメの香りが華やかで色もしっかりしている。まるでウメそのものを食べているような味わいで、しっかりウメを感じてもらえる」とも。

 営業企画課の小川真生さんは「『梅酒ヌーボー』は季節物の梅酒として人気がある。漬け込みに使ったウメの実も袋詰め販売しており買い求めて来る人もいる」と話す。「複数本買って1本は自宅で熟成させて飲むなど、お客さまそれぞれの楽しみ方をしてもらっている。今年のヌーボーも楽しみにしてほしい」とも。

 梅酒ヌーボーの販売は12月4日から。

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