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和歌山県立博物館で「屏風の美」展 和歌浦の風景など17点を展示

曽我蕭白(しょうはく)筆の頼光金時図屏風

曽我蕭白(しょうはく)筆の頼光金時図屏風

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 企画展「屏風(びょうぶ)の美 収蔵品の名品から」が現在、和歌山県立博物館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8670)で開催されている。

獅子の屏風挟(びょうぶばさみ)

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 同展は、和歌山市の名所・和歌浦や物語、花などを題材にした17点を展示。和歌浦を題材にしたびょうぶには、風景や和歌祭を連想させる人々の姿などが描かれる。金太郎こと坂田金時と母の山姥(やまんば)が源頼光と出会う場面を描いた「頼光金時図屏風」、「源平合戦図屏風」など、物語を題材にした作品のほか、紀州を代表する文人画家のひとり桑山玉洲の「雪竹図屏風」なども並べる。びょうぶならではの迫力ある大画面や蛇腹状の折り曲げ、対の美などを楽しめる。

 びょうぶが描かれた絵画も展示。「紀州東照宮」(和歌浦西)が所蔵する絵巻には、徳川家康の誕生が描かれ、白を基調とした産屋(うぶや)に白絵びょうぶが立つ様子が見られる。そのほか、びょうぶが転倒しないように両端を支える「屏風挟(びょうぶばさみ)」や、ふすま絵を仕立て直したびょうぶなどを紹介する。

 学芸員の新井美那さんは「びょうぶ単独の展示は2006(平成18)年以来15年ぶり。びょうぶのように、対の美を感じる絵画や陶磁器も展示している。和歌山ゆかりの作品と合わせて、久しぶりに展示する作品を楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。入場料は、一般=280円、大学生=170円。休館日は月曜日(1月11日除く)と1月12日、12月28日~1月4日。1月24日まで。

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