暮らす・働く

和歌山・有田川町役場の中岡浩さんがワークストーリーアワード受賞 エコ発電が高評価

トロフィーを持つ有田川町環境衛生課長の中岡浩さん

トロフィーを持つ有田川町環境衛生課長の中岡浩さん

  • 20

  •  

 有田川町環境衛生課長の中岡浩さんが12月9日、「Work Story Award(ワークストーリーアワード)2020」を受賞した。主催は一般社団法人「at Will Work(アットウィルワーク)」(東京都)、後援は経済産業省。

有田川町のフランシス水車と発電機

 同賞は「これからの日本をつくる100の 『働く』をみつけよう」を合言葉に、成功事例の取り組みの背景や人々の思いなどの「物語」を年間で20選出し、表彰するもの。今年で4年目。中岡さんは県内初の受賞でゲスト審査員特別賞「生きるように働く賞」(日本仕事百科ナカムラケンタ氏)とグループ審査員特別賞「働いて笑おう賞」(パーソルキャリア)のダブル受賞を果たした。

[広告]

 中岡さんは1985(昭和60)年、旧金屋町役場に中途採用で入庁。2008(平成20)年、有田川町役場水道課在籍時に二川ダムの維持放流水を活用した水力発電計画を含む「有田川エコプロジェクト」を町長に提案した。水道課の職域を超えた提案だったが、中山正隆町長は、中岡さんを新エネルギー推進の特命係長に任命。2016(平成28)年に発電所を完成させた。現在は年間約5000万円の売電収入を創出し、住民向けの太陽光発電導入補助金や小中学生の環境教育費用に活用する。

 審査では「求められる仕事をすることが、まず大切なことではあるが、それ以外は『他人事」になりやすいもの。そんな状況において、役割や専門を越え、自ら計画した事業を首長に提案し、結果として年間約5,000万円という売電収入をもたらすことができたことを高く評価したい」(原文ママ)と講評された。

 中岡さんは「面白そうだと提案したプロジェクトだが、実現までは想像もしていなかった困難がたくさんあった。町役場が発電所を建設すると大風呂敷を広げた手前、精神的にも苦しい時もあったが、さまざまな人と出会え、その都度、人脈が広がり、アイデアが集まり、乗り越えられた。ブロジェクトに協力してくれた皆さんに改めてお礼を申し上げたい」と話す。「定年が近づいてきた今は、後輩たちの個性と能力が充分に発揮でできる職場作りを一番に考えている」とも。