海南市在住のアマチュアフォトグラファー谷所清成さんの写真展「加茂川に集う野鳥たち」が現在、海南市民交流センター(海南市下津町下津、TEL 073-492-4490)で開催されている。
加茂川は、下津町東部の鏡石山から下津港に注ぐ約10キロの二級河川。同展では、谷所さんが2017(平成29)年から流域を毎朝2時間半かけて歩き、撮影した約25万枚の写真から野鳥や風景など34点を展示する。
谷所さんは同市出身の62歳。九州産業大学と大学院で8年間、三木淳さん、奈良原一高さん、田中雅夫さんなどの写真家の教えを受けた。卒業後は、滋賀県で映像カメラマンとしてテレビ局に勤務。その後、体の不調を感じ、30代で海南市に戻ってきたという。2009(平成21)年に日本写真家協会のJPS展第34回で優秀賞を受賞した。
谷所さんは「体調管理の目的で始めた散歩で、自宅近くを流れる加茂川の美しさに引かれ、再度写真を撮るようになった。『日本野鳥の会』の会員たちとの出会いがきっかけで、野鳥の面白さを知った」と話す。「加茂川は、高度成長期は、決してきれいとは言えない川だったが、今はアユなどが住むようになり、80種類もの野鳥が生息するようになった。加茂川の魅力を再発見し、下津も捨てたものじゃないと感じてもらえたら」とも。
開館時間は9時~22時。月曜休館。2月23日まで。