ペンギンのキャラクター「コウペンちゃん」原画展が現在、「南紀白浜温泉ホテル千畳」(西牟婁郡白浜町)で開催されている。経営は「湯快リゾート」(京都府)。
同キャラは、コウテイペンギンのひなで「朝、起きられたの?すごーい!」「職場に着いた時点で満点なんだよ~!」など日常のささいなことを「肯定」してくれる。2017(平成29)年に書籍化し、現在漫画単行本を5巻まで刊行。絵本や画集なども人気を集めている。
同展では、和歌山県にちなんだ新作イラストを公開。熊野地方で導きの神と祭られるヤタガラスがコウペンちゃんを橋杭岩や那智の滝、アドベンチャーワールド、同ホテル近くの千畳敷などに案内する様子を描く。作者るるてあさんが実際に現地を訪れ、同展のために描き下ろしたという。そのほか、書籍に収録された「おおきなカブ」など約36点などが並ぶ。
全国27館で開催する「コウペンちゃんと湯快リゾート」の一環で、原画展は同館のみ。そのほか、コウペンちゃんと写真撮影ができる「コウペンちゃんグリーティング」、エントランスでコウペンちゃんが迎える「巨大フォトスポット」、温水プールと足湯にビニールボールが浮かぶ「ぷかぷか・コウペンちゃん」なども設置する。図書コーナーに書籍をそろえ、館内にもコウペンちゃんグッズを展示する。
るるてあさんは「なかなか旅行がしにくい状況ですが、絵を見て行った気分になったり、いつか行こうと思ったりしてもらえたらうれしいと思い、導きの神様ヤタガラスに導かれて(連れ去られて?)和歌山を旅するコウペンちゃんを描きました。少量ですが、ファンはもちろん今まで知らなかった人にも見ていただける機会があるのはうれしいです。普段画面越しやデジタルの絵を見ることが多いですが、紙や絵の具の質感を楽しんでいただけたら」とメッセージを寄せる。
支配人の水本成美さんは「一番コラボの多い『すぺしゃる館』は当ホテルだけ。日帰り入浴やプールの利用も可能で、ファミリー向けホテルなので、子どもから大人まで楽しんでほしい」と話す。
5月31日まで。