「ペンギンの羽募金」が現在、すさみ町立エビとカニの水族館(すさみ町江住、TEL 0739-58-8007)で行われている。
5月に「志摩マリンランド」から仲間入りした4羽のケープペンギン(2021年5月16日撮影)
同館は、3月に閉館した「志摩マリンランド」(三重県志摩市)から22歳~29歳の高齢なケープペンギンを受け入れ、5月から飼育している。集まった募金は、定期検診費用や医療費、餌代などの飼育経費などに充てる。
白のバンドが目印の雄「あさぎ」、茶のバンドの雄「ふだいせい」、黒と緑のバンドの雌「なえ」、黒と黄色のバンドの雄「やまと」の4羽。同館では、少しでも長生きしてもらおうと、獣医師による毎月の検診や血液検査を行っている。
返礼品には、毎年生え替わるペンギンの羽を活用。支援者には、1,000円の寄付でペンギンの羽、5,000円の寄付でペンギンの羽とペア入館半額券(1年有効)を進呈する。12月18日までに約300人が支援し、12月分の定期検診費用が集まったという。
同館飼育員の辻尾奈都美さんは「毎月の検診には、経費がかかることから寄付を呼び掛けることにした。高齢の4羽なので引っ越し当初は慣れてくれるか心配したが、最近では掃除中にも寄ってくるなど落ち着いて生活してくれている」と話す。「皆さんに支援を呼び掛けるのは心苦しかったが、予想以上の人に支援いただけて、うれしい。高齢のペンギンたちにとって定期検診は早期発見・早期治療の機会。これから先も快適に長生きできるようにご協力いただければ」とも。
申し込みは同館と公式通販サイトで受け付ける。