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和歌山・龍神の洋菓子店「ホッコ」が1周年 低タンパク菓子の通販も

店に立つ榎本恵さん(左)と大志さん夫妻

店に立つ榎本恵さん(左)と大志さん夫妻

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 龍神村の洋菓子店「菓子工房HOCCO(ホッコ)」(田辺市龍神村甲斐ノ川、TEL 0739-77-0006)が11月、オープン1周年を迎えた。

noppy農園(御坊市)のまりひめを使ったプリンアラモード

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 同店は、県内のフルーツやタマゴなどの特産品や北海道産小麦粉、テンサイ糖、国産バターを使ったケーキを販売する。そのほか、腎臓などを患う人向けにケーキや焼き菓子などの低タンパク菓子の通信販売を行う。

 2020年1月に埼玉県から移住した榎本大志さんと恵さん夫妻が経営する。恵さんがパティシエとして菓子を作り、大志さんが経理などを担当する。2人とも腎臓を患った経験を持ち、福祉施設で働いていた恵さんは「元気になったら子どもの頃からなりたかったケーキ屋に」と決意し、20代後半で製菓専門学校へ入学。東京で修業し、埼玉で通信販売専門の菓子店「HOCCO」を開業した。和歌山への移住をきっかけに実店舗を構えた。

 メニューは、季節のフルーツのショートケーキ、季節のフルーツタルト(以上450円~)、ロールケーキ1カット、ミルフィーユ(350円~)、「龍神こっこ」のタマゴを使ったプリン(300円)、コーヒー、川添紅茶(380円)。低タンパク菓子は、低タンパク生ホールケーキ(2,484円)、低タンパク生チョコホールケーキ(2,808円)、低タンパクレモンマドレーヌ(216円)、低タンパクフィナンシェ(270円)、低タンパククッキー(プレーン、メイプル各378円)などをそろえる。

 恵さんは「龍神地域にはほかに洋菓子店がないので、地域の人に歓迎してもらった。自然豊かでフルーツも豊富、水もおいしく、ケーキ作りにはよい環境でうれしい」と話す。「食事制限は厳しく精神的にもしんどくなる。制限がありながらもおいしく菓子らしい菓子を作ることを目標に試行錯誤してきた。誕生日やクリスマスなど特別な時においしい菓子が食べられると頑張ろうと思えるので、病気で我慢している人やその家族の役に立てれば」とも。

 月曜・火曜・金曜=12時~18時、土曜・日曜=11時~18時。水曜・木曜定休。

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