新子(あたらし)キャンパーズパーク(かつらぎ町花園新子)など和歌山県内で撮影されたドラマ「おやじキャンプ飯 シーズン2 和歌山編」の第4話が1月21日、ユーチューブで公開された。
同作は、第1シーズン京都編全6話を2020年10月30日から同年12月25日までユーチューブで公開。一話は約30分の自主製作ドラマ。シリーズ総再生回数688万回を超える。第2シーズン和歌山編は昨年12月17日から配信開始。最新の4話は、13万回以上再生された。
関西圏を中心に串本町や白崎海洋公園、生石高原などでキャンプ経験があるという馬杉雅喜監督が、コロナ禍でも自然の中でキャンプをしている感覚を味わってほしいと制作。第2シーズンはクラウドファンディングで「制作応援サポーター」を募集し、400人以上から350万円以上の寄付を集めている。
海岸のロケ地探しに苦戦し、京都、福井、大阪、和歌山の海沿いを馬杉監督が1人で1週間かけて車で駆け回り、和歌山県の海岸に決めた。アウトドアショップ「Orange(オレンジ)」(妙寺)の運営会社「ミモナ」社長の池田道夫さんと知り合い、同社運営の「新子キャンパーズパーク」を訪れ、ストーリーが湧いてきたという。
物語は、中華料理店を営んでいた元料理人の主人公・坂本明夫(近藤芳正)が、ソロキャンプ生活を送る中で出会う個性的な人々に中華料理を振る舞い交流するヒューマンドラマ。ゲストに俳優の角野卓造さんや温水洋一さんなどが出演する。
全編和歌山県内で撮影の和歌山編は、京都のキャンプ場を追い出され、和歌山県にたどり着いた場面から始まる。第1話は県内の海岸、2話以降はかつらぎ町が舞台。オレンジで販売する塩やしょうゆなどをベースにガーリックなど20種類以上のスパイスや調味料を混ぜ合わせた調味料「ほりにし」が2話に登場する。
馬杉さんは「事件が起こらないポジティブなドラマで、見た後に心が安らぐように意識して作った。コロナ禍は現実がしんどい時期なので、30分弱、何も考えなくていい時間として楽しんでほしい」と話す。「調味料ほりにしは、キャンパーの間では有名。皆が使っているスパイスを明夫は使わない話を2話で書いた。実は3話以降も明夫のテーブルに置かれ、中身が減っていたり、ラベルが削れていたり、使い込まれている。そのほか、キャンプ場や明夫の生活エリア、昔働いていた中華料理店などのロケ地は全てかつらぎ町内。ロケ地巡りもしてもらえたら」とも。
第5話は2月4日21時公開。視聴無料。