和歌山城公園動物園(和歌山市一番丁)で生まれたタンチョウのひなが7月30日から、期間限定公開されている。
ひなの親鳥は、2020年にみさき公園から受け入れたタンチョウの雄「アラシ」と雌「カク」のつがい。5月7日に産卵し、6月8日にふ化を確認した。同園でのタンチョウのふ化は今回が初めて。
出生時の体重は120グラム。8月5日現在、体重は約2.2キロまで成長した。現在はツル用ペレットやドジョウ、豆アジ、コマツナなどを食べている。今後、薄茶色の幼鳥の羽から成鳥の白い羽に生え換わる。
公開期間中、園内の備え付けの応募用紙とインスタグラムで名前の投票を受け付ける。名前の決定は9月上旬。
ひなを見に来た女性は「卵を抱えた親鳥を見て、その後どうなったのか気になっていた。元気に大きく育っていてうれしい」と笑顔を見せていた。
飼育員の早川飛華さんは「初の飼育なので温度調整や小屋の大きさ、足のケアなどさまざまなことに気を付けている。ひなはやんちゃでほかの動物にも物おじしない性格で、元気いっぱいに育っている。今はフワフワの羽だが徐々に成鳥の羽に生え替わる。顔つきもりりしくなっていくので、変化に注目してほしい。性別はまだ分からないが、すてきな名前を付けてもらえたら」と話す。
公開時間は13時30分~13時45分。8月24日まで。