令和4年度和歌山県100年企業表彰の表彰式が8月31日、ホテル「アバローム紀の国」(和歌山市湊通丁北)で開催された。
同賞は県内で100年以上にわたって伝統の技術や事業を守り、県の経済発展に貢献した長寿企業を和歌山県が表彰するもの。2007(平成19)年度に創設され、今回が6回目の表彰。新たに創業308年の切目屋薬局(田辺市)や創業182年の高垣酒造(有田川町)など、22社が表彰された。累計表彰企業は169社。
当日は受賞企業に対して表彰状と記念品の授与が行われ、別室では受賞企業の事業を紹介するパネル展示も実施された。
表彰式では仁坂吉伸和歌山県知事が「組織を長い間維持することは歴代の代表者が大変な努力をし、経営や進出分野など世の中の変化に合わせ、変革をしながら生き延びてきたということ。皆さんの会社が持っている経営革新の熱い歴史があれば、次の時代の環境変化に直面しても、乗り越えていけると思う」とあいさつした。
受賞企業を代表して切目屋薬局の脇村明社長が「江戸末期から今日までで存続が危うくなったことが4、5回あるが、当時の店主の工夫と地元の人の支援があったからこそ今まで続けられている。今回の表彰に恥じぬように今後さらに精進を重ね、地域のモデルとなる長寿企業を目指していきたい」と話した。