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和歌山「大学納豆屋YOSHI!」が自家製納豆販売 田辺の大学生が起業  

自家製納豆を手にする「大学納豆屋YOSHI!」の田所亮祐さん

自家製納豆を手にする「大学納豆屋YOSHI!」の田所亮祐さん

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 「大学納豆屋YOSHI!」が現在、期間限定で自家製納豆のオンライン販売を行っている。

発酵に使ったワラを入れて送る「大学納豆みやだいず」

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 店主で田辺市在住の田所亮祐さんは20歳。田辺高校卒業後、2020年に東京農業大学に進学した。東京に移住したが、コロナ禍で授業がオンラインになり、キャンパスに通うことなく田辺市に戻った。オンラインで授業を受けながら、稲ワラと大豆で好物の納豆が作れることを知り、納豆作りに挑戦。納豆作りキットや風呂場を使うなど、さまざまな方法を試し、発酵に成功した。2022年3月に納豆製造に本腰を入れるため東京農業大を退学。空き家になっていた親族宅の台所に業務用冷蔵庫を導入し、同3月に田辺保健所から営業許可を取り、納豆の製造を始めた。

 原料の大豆は中粒の宮崎県都城市在来種「みやだいず」を使う。田所さんによると、豆の味はあっさりしていて、発酵させると納豆の味が強いという。ワラは有機栽培に取り組む「ほんだ農場」(石川県能美市)から取り寄せた。田所さんが同農園に自ら足を運び、天日干し作業を手伝い、生産者をよく知る水田のワラを使う。

 田所さんは「納豆作りに専念したが納得できる納豆はなかなか作れない。水温や気温が変わるだけで納豆菌に影響がある。発酵が進み、大豆が熱を持つと納豆菌が生きていると感じる。家族や知人に食べてもらったが、もっとたくさんの人の声が聞きたい。対面販売にも挑戦できれば」と話す。「事業を始め、分からないことがたくさんあった。事業を続けたいが、改めて大学で学びたい。和歌山を離れるが、事業は形を変え、続けていければ。将来は納豆を作って国際貢献したい」とも。

 価格は200グラム入り550円。2月28日まで。

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