一棟貸しゲストハウス「きみの さいか亭」(紀美野町下佐々)が、大十バス「くすのき公園西」停留所近くにオープンして3カ月がたった。
オーナーの水島千絵さんは岡山県出身。東京での飲食店勤務等を経て、2016(平成28)年に紀美野町に移住し3年間、地域おこし協力隊として活動した。2020年7月にカフェ「きみの さいか亭」を出店し、弁当販売などを行ってきた。今回、敷地内の2階建て住居をゲストハウスに改装した。
1階はトイレ、洗面室、浴室、2階は和室の寝室とキッチン付きのリビング・ダイニングルームを備える。リビングには、オフィスチェア、デスク、無線LAN、電源などを置き、ワークスペースを兼ねる。洗面グッズや寝間着も用意し、ビジネスホテルがない同町を訪れた出張やワーケーション客のほか、法事や墓参りで訪れる人のニーズに対応する。
水島さんは「宿泊業を営むつもりだったが、コロナ禍で旅行需要が低下したため、カフェや弁当販売で開業し、ゲストハウスの準備をしてきた。苦しい時、地元の人が弁当を注文し応援してくれた」と話す。「JR海南駅からバスで来られる。自動車を利用しない人も気軽に訪れ、滞在してほしい。宿泊する人が町内のさまざまな飲食店など人気スポットを訪れる拠点になれたら。今後は調理器具や食器などを備え、長期滞在にも対応したい」とも。
チェックイン=15時、チェックアウト=10時。