南部梅林(みなべ町晩稲)が1月27日、開園した。運営は梅の里観梅協会。
和歌山県はウメ生産量全国1位。農林水産省の統計によると、今年全国で収穫された9万5500トンのうち、6万1000トンが県内で収穫されたという。特にみなべ町と田辺市で多く生産され、「みなべ・田辺の梅システム」は世界農業遺産にも認定されている。
同梅林の栽培面積は日本最大規模で「一目百万、香り十里」と称されるほど多くのウメの花が咲き、遠くまでその香りが届くとされている。同協会によると、例年は2月中旬ごろに見頃を迎えるが、今年は2週間ほど開花が早いという。開園時には7分咲きで例年より多くの花が咲いたため、開園から2日間で約1000人が訪れ、昨年よりにぎわいを見せた。見頃は2月初旬を見込む。
開園期間中は土曜・日曜・祝日を中心に、猿まわし公演、もち投げ、地元高校生による楽器演奏、よさこい踊り披露などさまざまな企画を行うほか、地元商店による出店も行う。
同協会の松嵜弘之さんは「開花状況やイベント情報は公式インスタグラムやホームページで随時発信している。今年は開花が早いとはいえ、梅林公園には開花が遅い品種もあり、開園期間中は花見が楽しめる。広い園内をゆったりと歩いてこの季節ならではの景色を楽しんでほしい」と呼びかける。
開園時間は8時~17時。3月3日まで。入園料は、中学生以上=300円、小学生=100円。