近畿2府4県のコンビニエンスストア「ローソン」店舗で4月9日、和歌山県産イチゴ「まりひめ」を使った洋生菓子商品「スプーンで食べるふわふわケーキ」の販売が始まった。
ホイップクリームの上にスポンジケーキを重ね、切り口にカスタードクリームを搾り、イチゴをトッピングした同商品。価格は268円。パッケージには、イチゴを手にした和歌山県PRキャラクター「きいちゃん」を起用した。
和歌山県は企業との商品開発を通じ、県産食材をPRし、イメージアップとファン作りに取り組んでいる。「ローソン」とは2003(平成15)年に包括連携協定を締結し、以降、県産食材を使った商品を販売している。同社ではこれまで27商品を販売しており、同イチゴを使った商品は今回が初めてという。
まりひめは県農業試験場が開発し、2010(平成22)年に品種登録。民芸品「紀州てまり」のようにかわいらしく、愛される品種となることを願って名付けた。現在は那賀地方や日高地方を中心とした県内全域で、約200戸、20ヘクタールで栽培する。
和歌山県食品流通課の木村夏純さんは「まりひめは甘みが強く、程よい酸味がありジューシー。近年人気が高まっている。たくさんの人がまりひめを知るきっかけになれば」と話す。「県民の皆さんにとっては、ご存じのまりひめのコンビニスイーツを試してほしい」とも。
販売は5月上旬まで。