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かつらぎ・ドローン使った米作り始まる 過疎地域で実証事業

田に肥料をまくドローン

田に肥料をまくドローン

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 かつらぎ町新城地域でドローンを使って種まきした稲が、1カ月たち順調に成長している。

ドローンで種まきしたかつらぎ町新城地域の田(6月3日撮影)

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 山間部の同地域は、人口約120人、世帯数66世帯、65歳以上の比率を示す高齢化率は47.5%と過疎化が進む。総務省の令和5年度過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業に、住民グループ「新城寄合会」の「次代の山村留学!新城元気プロジェクト」が採択され、交流拠点整備や空き家調査、移住体験、新規就農支援、地場産品のブランド化など、地域の魅力向上に取り組む。

 同事業の一環として、ドローンやラジコン式草刈り機などを導入し、試験運用を行っている。5月7日に、初めてドローンを使った種まきを行った。通常の田植えは事前に育てた苗を田に植えるが、同グループはドローンで直接、種をまくことで省力化を図る。

 種まきを担当した小林寿久さんは「初の試みなので、うまく稲刈りができるかまだ分からない。生育の様子を見守りながら、7月にはドローンで消毒を行う。うまくいけば作業を大幅に軽減できる。ドローン購入費やメンテナンス費用はかかるため、利用者を増やす必要がある。荷物の運搬、人・獣探しなど、さまざまな活用方法を模索できれば」と話す。

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