学ぶ・知る

和歌山大学で「和歌祭」の歩み紹介 地域芸能の復興伝える資料90点

和歌祭の展示を紹介する吉村准教授

和歌祭の展示を紹介する吉村准教授

 企画展「和歌祭の歴史と現在」が現在、和歌山大学紀州経済史文化史研究所(和歌山市栄谷)で開催されている。

4月15日に栄谷キャンパス内で開催された関連イベントの御船歌と唐人衣装披露

[広告]

 和歌祭の成立から現在までの歴史、平成以降に復興された芸能を紹介する同展。田辺祭、粉河祭と並ぶ紀州三大祭の一つ和歌祭は、1622(元和8)年に始まった徳川家康を祭る紀州東照宮(和歌浦西2)の例祭。渡御行列は、神社や藩が出すみこしとそれに付随する芸能の神幸行列に町衆が趣向を凝らした練り物行列を組み込む。

 同展では、地域住民が力を合わせ現在も復興が続いている様子も伝える。1920(大正9)年の藩祖(徳川頼宣)入国三百年祭の写真や新聞、実際に使われた資料、四百年式年大祭で復興された芸能の装束、毎年1~2着ずつ新調している唐人衣装、そのほか景勝地としての和歌の浦の風景画など、約90点を展示する。4月26日には「キーノ和歌山」(和歌山市東蔵前丁)2階コンコースで御船歌など約5種目を披露する。

 同祭を研究する吉村旭輝准教授は「同祭を研究する吉村旭輝准教授は「和歌祭は全国にある東照宮の中でも最も早く完成された祭礼で、規模感などさまざまな面で各地の東照宮の祭りの指標になった。城下町の人々も参加する祭りのモデルケースだった」と話す。「時代の波に翻弄(ほんろう)され、複雑な歴史を持つ祭りを学び、実際に参加してもらえたら。これから地域外の人に祭りにどう関わってもらうのかが重要。地域芸能や地元の祭りを見直すきっかけにもなれば」とも。

 開館時間は10時30分~16時。入場無料。5月29日までの平日のみ。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース