加太・淡嶋神社で恒例のひな流し-全国から送られた4万体を供養

およそ400体のひな人形が神の国へ向けて旅立つ

およそ400体のひな人形が神の国へ向けて旅立つ

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 人形供養で知られる和歌山・加太の淡嶋神社(和歌山市加太、TEL 073-459-0043)で3月3日、伝統の神事「ひな流し」が行われる。

6000体近いひな人形が並ぶ本殿

 同神社は全国に1000社ほどあるという淡嶋神社の総本社で、「医薬の神様」である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祭っており、その歴史は2~3世紀の神話の時代までさかのぼるとされる。古くなった人形を供養する「人形供養」や「針供養」を行う神社として知られ、全国から供養のため送られてくるさまざまな人形の総数は20万体を超えるという。

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 流しひなはもともと、各自でおはらいを受け海に流していたが、周辺漁師の網に人形がかかってしまう自体が起こるため、1962(昭和37)年から白木の舟に乗せて流すようになり、人形を見送る人や見物客3000人以上が見守る神事となった。現在、全国から集まるひな人形は毎年3000組、40000体以上。当日は約6000体の女ひな、男ひなが境内に祭られ、おはらいを受けたあとおよそ400体が3艘(そう)の船に乗せ流される。

 宮司の前田光穂さんは「現在のように交通の便がよくなかった時代は、遠出ができない女性が神社に届くように願いを込めて川に人形を流していた。流しひなが行き着く先が当神社と言われ、ここからは舟で神の国へ旅立つ。ひな人形には親が子どもの幸せを願う気持ちが込められている。ぜひ大切な人形の見送りに来てほしい」と呼び掛ける。

 ひな流しは12時開始。

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