和歌山市立砂山小学校近くに茶とワインの店「二十四節気」(和歌山市砂山南、TEL 073-424-7667)がオープンして3カ月がたった。
店舗面積は、1階が12坪、2階が10坪。席数はカウンター席5席、テーブル席8席の計13席。駐車場は2台。
「以前から紅茶が好きで独学で勉強していた」と話すのは店主の中原亜貴さん。白浜のホテル勤務時、客へのもてなしに中国茶を提供したいと思い、2007年ごろから大阪の教室で中国茶の勉強を始めた。初級、中級、上級とステップアップし、最後は「中国政府認定中国茶高級茶芸師」の資格を中国で習得したという。
さらに、白浜で川添茶を生産する農家から日本茶を学習。3年前には酒屋のワイン教室に誘われて勉強を始め、「日本ソムリエ協会」認定ソムリエにもなった。
「バターやクリームを使わないお菓子には緑茶、使うお菓子には紅茶が合う。ワインを勉強したのは、魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインなど、料理と飲み物の合わせ方を考えるところに通じるものがあると思ったから」と中原さん。
今年6月、洋菓子店「マニエール」跡が空いていると聞き、8月末まで勤務を続けながら開店準備を進めてきた。内装工事は、大工の父親とその友人が請けてくれたという。「中国茶器は趣味でたくさん集めていたが、店として必要なものがそろっていなくて大変だった」と中原さんは苦笑い。
ドリンクメニューは、ダージリン(600円)、ニルギリ(500円)、アッサムCTC、堂島ブレックファスト(以上400円)、紀州茶「ひきがわ」(600円)、紀州釜炒(い)り玉緑茶「将軍川」(500円)、紀州白茶「白露」(700円)などを用意する。アルコールは、季節のワイン各種(グラス=750円~)、フードは、スコーン(プレーン=150円、バリエーション=200円)、黒ごま団子とミルクアイスの和風パフェ(500円)、ドライナッツ各種、ドライフルーツ各種(以上50円~)など。
中原さんは「和歌山は近畿圏でお茶の消費量が一番少ない県。白浜でも日本茶が栽培されているので、県内でお茶の文化を広めたい」と話す。「今後は2階でお茶の教室も開いていきたい」とも。
営業時間は11時~21時。木曜定休。