和歌山公園動物園(和歌山市一番丁)で5月、マーラとニホンジカの赤ちゃんが生まれた。
同園でほ乳類の赤ちゃんが公開されたのは2011年以来約6年ぶりとなる。マーラとニホンジカは3月に同園に仲間入りしたばかり。赤ちゃんはどちらもオスかメスかはまだ分からない。
マーラの「マカロン」(1歳)は5月19日に1匹を出産。出産時の体長は約20センチで、約2週間で30センチほどに成長した。6カ月~7カ月で大人と同じくらいの大きさになるという。
ニホンジカの「つぐみ」(3歳)は5月30日に1頭を出産。子ジカは地面から肩の高さまでで約40センチ。担当飼育員によると、8時ごろに見回りをした時には姿は見えなかったが、10時30分ごろに清掃のため園舎に入ったところ、小屋の奥から母シカと一緒に出てきたという。現在は、ミルクを飲む時はつぐみのそばに寄っていくが、それ以外の時間は離れて小屋の中で静かに過ごしている。
動物園職員の森敏充さんは「マーラもシカも母親からミルクをもらって元気にすくすく育っている。母親が安心して自分で子育てできるよう、飼育員も極力近寄らず遠くから見守っている。大きな声で呼んだり音を立てたりすると赤ちゃんも母親もびっくりするので、優しく見守ってもらいたい」と話す。
シカの赤ちゃんは現在、園舎内で公開している。マーラの赤ちゃんは体が大きくなってから公開する予定。
開園時間は9時~17時。入園無料。