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和歌山・みなべ町で「梅の日」企画 スーパーに梅干しおにぎりコーナー、食育紙芝居も

梅干しおにぎりを手作りする園児

梅干しおにぎりを手作りする園児

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 和歌山・みなべ町の各地で6月6日、「梅の日」にちなみ「梅干しおにぎり」を握って食べる取り組みが行われた。

「梅干しおにぎり紙芝居」を見る園児たち

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 「南高梅」の産地として知られる同町。町役場には全国で唯一という「うめ課」があり、2014年には「紀州南高梅」を使ったおにぎり食を奨励する「梅干しでおにぎり条例」を制定。町民がウメを食べて健康管理・増進に努める「梅で健康のまち宣言」を掲げている。

 梅の日は、みなべ町など紀南地域のウメ産地の各団体で作る「紀州梅の会」が提唱し、2006年に日本記念日協会に認定された。6月6日に賀茂別雷神にウメを奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたという宮中日記「御湯殿上日記」が由来。

 うめ課の鴨本博基さんは「みなべ町のウメ生産量は日本一。これまでも梅干しおにぎりでギネス世界記録達成や、梅林でウメ料理のイベントなど、ウメの普及を進めてきた。梅の日に梅干しおにぎりを食べる取り組みは昨年から始めた。節分に恵方巻を食べるように、6月6日に梅干しおにぎりを食べる習慣を広めたい」と意気込む。

 当日は、同町内のスーパーに梅干しおにぎりの特設コーナーが設置されたほか、町内の小中学校や幼稚園・保育園で梅干しおにぎりを握って食べる企画が行われた。町役場の長瀬一也さんは「今年は町内の保育園・幼稚園には梅干しおにぎりを食べるほか、梅干しの食育紙芝居の読み聞かせもお願いした」と話す。

 紙芝居「うめおにぎりのにこちゃん」は昨年、農業振興協議会とJA紀州が作成し町内の保育園と幼稚園に寄贈したもの。主人公のにこちゃんが穴に落ちて困った動物と遭遇し、祖母が作った梅干しおにぎりを食べてパワーアップして助け、動物たちにも梅干しおにぎりを与える物語。

 南部保育所(東吉田)ではこの日、紙芝居の読み聞かせ後、園児たちがおにぎり作りに挑戦した。梅干しのほか、ツナ、かつお節、昆布などを用意し、園児たちは思い思いのおにぎりを2個、3個と作りほおばった。園児からは「おいしい」「食べられたで」「おかわりほしい」などの声が上げ、笑顔を見せていた。

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