紀の川市の「JA紀の里 西部物流センター」(紀の川市竹房大一平)で6月16日、露地栽培のモモの選果作業が始まった。
同市桃山町は、「あら川の桃」で知られる西日本一の生産量を誇るモモの産地。農家が出荷したモモを品質ごとに分類する同センターでは6月から8月にかけて「はなよめ」「桃山白鳳」「日川白鳳」「八幡白鳳」「紀の里白鳳」「白鳳」「清水白桃」「川中島白桃」の8品種を扱う。現在選果が行われている品種は「はなよめ」と「桃山白鳳」。
同センターでは、作業員の目視と外観検査装置のカメラで形や色づきを選別し、内部品質検査装置の光センサーで低糖度と未熟果実を除外する。品質ごとに分類されたモモを梱包する作業を行う。選果した翌日には、大阪中央卸売市場や和歌山市中央卸売市場など関西圏内の市場に並ぶという。
センター長の岩田幸典さんは「今年は雨が少なく0.5度糖度が高い。果実は小ぶりだが、収穫量は平年並み。お盆までさまざまな品種のモモを楽しんでほしい」と話す。
出荷作業は8月中旬頃まで続くという。