和歌山市駅近くの「本願寺鷺森(さぎのもり)別院」(和歌山市鷺森、TEL 073-422-4677)で10月1日、トーク&ライブイベント「お寺でエモーション」が開催される。主催は浄土真宗本願寺派和歌山教区寺族青年連盟。
同連盟には40歳までの寺院の子女が加入し、研修会や親睦会の開催、子ども向け行事の手伝いなどの活動を行う。結成30周年記念事業として同イベントを企画した。
サブタイトルは「なけるコトバ わらえるコトバ ひびくコトバ」。これまで仏教や寺院に接する機会がなかった人に楽しみながら興味を持ってもらおうと、従来の法話中心の取り組みから一新し、仏教を新しい試みで伝える人たちが出演する。
実行委員で当日MCを担当する龍谷大学大学院実践真宗学研究科2年生の廣田聡美さんは「お寺で言葉を聞いて感情が動いて、泣いたり笑ったりしてほしい。それに合う若者の言葉で『エモい(エモーション=感動)』を使ったタイトルにした」と話す。
当日は、相愛大学人文学部教授で浄土真宗本願寺派如来寺(大阪府池田市)住職の釈徹宗さんが基調講演を行う。釈さんは講演後、進行役に加わりイベントを盛り上げる。京都を中心に寺院で弾き語りをするグループ「LIFE SONGSプロジェクト」は、「命って何かな?人生の最後に聴きたい曲は?」など問い掛けて、来場者と命について考える時間を共有する。本願寺派布教使の安徳剛典さんは、和歌山出身の画家の逸話を題材に、親子の絆や親の思いをテーマにした、落語のルーツとされる節談説教(ふしだんせっきょう)を披露する。アコースティックギターデュオの「おまけびと」はオリジナル仏教讃歌を歌う。
実行委員長で善光寺の池長智裕さんは「若い世代にもお寺って面白いなと足を運んでもらいたい。年齢を問わず、皆さんそれぞれの悩みやモヤモヤがある。人生、命、生き方などのヒントが仏教の考えの中にある。出演者は面白おかしく説明してくれるので、お寺で楽しみながら仏教の考え方を知ってもらいたい。きっと心に響くものを持ち帰ってもらえるので、気軽に足を運んでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は14時~17時。入場無料。定員は200人。