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和歌山・有田川町が舞台の映画「ねこにみかん」-ジストシネマ和歌山で先行上映

2月25日に行われた「ねこにみかん」試写会での様子

2月25日に行われた「ねこにみかん」試写会での様子

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 ジストシネマ和歌山(和歌山市松江、TEL 073-480-5800)で3月8日、和歌山県有田郡有田川町を舞台にした映画「ねこにみかん」の先行上映が始まる。

「ねこにみかん」の舞台あいさつに登場した主演の黒川芽以さんと戸田監督

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 同作は、有田川町を中心に和歌山県内で全てのロケが行われ、有田川町や有田市が後援している。製作はチーズfilm。

 戸田彬弘監督は「新作を構想していた2011年秋ごろ、みかんをモチーフに『家族』という題材を撮りたいと考えていた。それで有名なみかんの産地に来てみたら、景色が美しく『ここで撮りたい』と思った。その場で役場に電話をかけ、準備を進めてきた」と振り返る。

 映画の製作費は全額を寄付で集めた。インターネットで資金協力を呼び掛ける「クラウドファンディング」や地元の有志・企業から集まった金額は約900万円。それ以外にも、「機材の貸し出しや食べ物の差し入れなどで多くのご協力をいただき、実質の製作規模は3,000万円くらいの映画になったと思う」と、有井安仁プロデューサー。

 映画の内容について、戸田監督は「この映画を撮影している間は、自分自身も家族を考える日々だった。まだ答えは出ていないが、誰かが家で待ってくれていることは、生きていく上で大切なのではないか。スクリーンに映し出されるきれいな風景を楽しみながら、誰かのことを考えてくれるとうれしい」と話す。「有田川町を舞台にした次回作も構想中」とも。

 鑑賞料は当日一般=1,800円、大学・専門学校生=1,500円、シニア・高校生・中学生以下=1,000円。同22日から全国で順次公開。

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