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和歌山・紀三井寺に古民家パン店「こむぎ処マルキ」 自家製野菜のパン販売

店主の中尾真帆さん

店主の中尾真帆さん

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 和歌山市紀三井寺近くにパン店「こむぎ処マルキ」(和歌山市紀三井寺、TEL 073-446-0086)がオープンして1カ月がたった。

店舗外観

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 同店は昨年10月から毎週日曜営業のプレオープン期間を経て正式オープン。店舗は店主・中尾真帆さんの曽祖母の生家だった古民家を改装した。吹き抜けの土間を売り場に、食器棚「鼠入らず(ねずみいらず)」や一間たんすを陳列台に使う。山と舟を彫った障子ガラス、火鉢、父親のミシン店から譲り受けた足踏みミシンなど昔からあるものを生かした。店名は、祖父が紀三井寺で経営していたメリヤス工場「丸紀メリヤス」にちなむ。店舗面積は約30坪。

 出版社に勤務していた中尾さんはレシピコーナーなどを担当しパンの奥深さに気付いたという。その後、和歌山市のパン店で働きながら専門学校に通いパン作りを学び、国産・無添加のパン店「小麦処福みみ」(岩出市)で4年間修業を経て独立した。

 同店で扱う食材は国産小麦のほか、自家製の減農薬野菜やフランス産の海塩、未精製の砂糖など。タピオカパウダー入り食パン(1斤=300円)、乳製品・卵未使用のミニバタール(140円)、レモンピールのフランスパン(160円)、塩漬けオリーブのフォカッチャ(130円)、塩昆布チーズのベーグル(150円)、自家製牛すじカレーパン(200円)などを店内で焼き上げる。

 中尾さんは「家族ではパンを食べる習慣がなかったので、パンの味を客観的にみている。パン好きではない人もおいしいと思えるパンを作りたい。年配の方にも食べてもらえるようにフランスパンは少し柔らかめに作っているので、80代の女性もミニバタールをよく買ってくれる」と話す。「素材の味を生かし、野菜の旬に合わせた季節のパンを作っていきたい。紀三井寺の近くなので、お土産になるパンを作れたら」とも。

 営業時間は9時~17時。火曜・水曜定休。

※メニューに誤りがあり訂正しました。(4月1日17:00修正)。

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