白浜町の公衆浴場「崎の湯」(西牟婁郡白浜町、TEL 0739-42-3016)が12月21日に営業を再開し、にぎわいを見せている。
同湯は、道後・有馬に並ぶ日本最古の三湯「白浜温泉」の先駆け。その歴史は約1400年前の飛鳥・奈良時代までさかのぼり、当時は砂岩に浸食されたくぼみが自然の湯船になっており、海を見ながら入浴していたとされる。
現在は岩作りのかけ流し露天風呂で、年間約7万人が訪れる。昨年9月に襲った台風24号の高波で石積みの塀や配管などが壊れ、10月1日から休業していた。
同町観光課の阪本和之さんは「営業を停止してから再開を望む声をたくさんいただいた。何とか工事が終わり年末年始に間に合ってよかった」と話す。
和歌山市から訪れた男性は「再開してから来たのは初めて。白浜町によく来るので、牟婁(むろ)の湯など周辺の温泉にも行くが、ここは波しぶきがかかるほど海が近くて眺めが最高だ」とのれんをくぐった。
営業時間は、10月~3月=8時~17時、4月~6月、9月=8時~18時、7月~8月=7時~19時。入浴料=500円(3歳以上)、湯の花(小=300円、大=600円)、タオル=200円。石けんやシャンプーなどは使用不可。