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和歌山県立近代美術館で企画展「もようづくし」 県立・市立博物館などとコラボ

企画展「もようづくし」会場入り口

企画展「もようづくし」会場入り口

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 企画展「もようづくし」が5月8日、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8690)で始まった。

「ちょっとよりみち」コーナーの亀の置物を通して亀の甲羅模様のような作品が見られるなど展示場所を工夫する

 県立紀伊風土記の丘(岩橋)、県立博物館(吹上)、県立自然博物館(海南市船尾)、和歌山市立博物館(和歌山市湊本町)の協力を得て、さまざまな角度から身の回りにあふれる「模様」をテーマにした同展。当初4月25日から開催を予定していたが、緊急事態宣言を受け延期。5月4日に県が発表した休業要請の見直しを受け、受付への飛まつ感染防止シート設置、受付業務職員の手袋着用、消毒用アルコールの設置などの対策を行い、開催する。

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 展示は4章で構成。第1章「人のいとなみと模様」は、縄文土器や陶器、水墨画、菓子型などに描かれた身の回りの物の形を簡略化・単純化して表現した模様を紹介。第2章「模様化と抽象化」では、抽象作品を模様として見ることで、作品を楽しむ。第3章「模様を引用する」は、時代により模様が想起させるイメージの違いを例に、模様の内包するイメージを活用した作品を展示する。第4章「模様再考 具象・抽象を超えて」は、壁のしみのように特定のモチーフから生まれたものに限られない作品を通じ、模様を一つの造形として見直し、新たな作品の見方や美術表現を紹介する。

 同館では、1月27日から4月24日まで2階展示室の照明機器改修工事を実施。LED照明を導入し、展示作品によって照明の色温度の変更が可能となった。そのほか、各章の展示からアクセスできる場所に自然界に見られる模様や土器などを紹介するコーナー「ちょっとよりみち」を配置。さまざまな分野の展示を自由に移動可能にし、美術の視野拡大を狙う。

 学芸員の藤本真名美さんは「企画は1年前から構想してきた。模様や絵画、抽象、具象などの枠に当てはめず、さまざまな切り口で作品を見ることで、造形を考えるきっかけになれば」と話す。「新型ウイルスで改めて美術館の役目を見直すきっかけになった。文化的なものに触れ、少しでも皆さんの目を楽しませることができれば。さまざまな人に寄り添う美術館でありたい」とも。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館。観覧料は一般=520円、大学生=300円、高校生以下、65歳以上無料。6月28日まで。

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