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和歌山市立博物館で「和歌山郵便局」の写真パネル展 戦前以後の郵便事情を紹介

エントランスホールの展示風景

エントランスホールの展示風景

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 パネル展「写真で振り返る和歌山中央郵便局の前身『和歌山郵便局』」が9月1日、和歌山市立博物館1階エントランスホール(和歌山市湊本町3、TEL 073-423-0003)で始まった。

お年玉付き年賀はがきを宣伝する自転車隊(写真右下)

 和歌山中央郵便局は3月、局舎や諸活動を撮影した写真アルバム4冊を同館に寄贈。同展では、A3判の写真28点と同館蔵の資料、東京郵便局内の業務風景や郵便物の取集・配達の状況を描いた画帖(がじょう)の複製などを展示する。

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 「和歌山郵便局」のれんが造の洋館は、1901(明治34)年に和歌山市十一番丁の京橋南東詰に建築された。1945(昭和20)年7月9日未明の和歌山大空襲で被災した後は、砂山国民学校(現砂山小学校)や和歌山中学校(現桐蔭高校)で仮業務を開始。終戦後は中之島の民間工場を借り入れて業務を行った。1947(昭和22)年には同市一番丁1番地に木造の本局舎を新築し、同年3月から郵便業務を開始した。その後、改築や増築を経て、1987(昭和62)年に「和歌山中央郵便局」(同一番丁4番地)に改称した。

 戦前のレンガ造りの局舎を撮影した写真には、1909(明治42)年に開通した市街電車の軌道や周辺の様子、和歌山城天守閣から撮影した京橋方面の街並みなどが収められている。戦後に撮影された窓口業務や仕分け風景、年賀郵便の宣伝のために自転車の荷台に幕を張り付けて走る「自転車隊」、元旦の年賀はがき配達の出発式などの写真からは、局舎の改築とともに当時の世相がうかがえる。

 同館学芸員の太田宏一さんは「配達までのスピードは日々向上しているが、ポストからの郵便物取集、郵便局内での仕分け、配達する流れは、明治の頃から現代まで大きくは変わっていない。そういった配達までの流れや、年賀はがきを自転車で宣伝するアナログなところが、郵便局を身近に感じられる。一郵便局の歴史から、和歌山の郵便事情を知ってもらえたら」と話す。

 和歌山中央郵便局の石橋守局長は「時代が代わり、機械が導入されても、たくさんの人の手で郵便は届けられる。展示会場では、れんが造の局舎で働いていた先輩に会えた。これまで局内に保管していた資料を公共の場に展示することで、新たな人のつながりが生まれたことに感謝している。『自分の通っていた学校だ』『知り合いが写っていた』など、見る人によってさまざまな反響があり、面白い。皆さん、それぞれの見方で楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時。休館日は月曜と祝日の翌日。入館無料(常設展示の観覧は100円、高校生以下無料)。9月27日まで。

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