和歌山市中心市街地のぶらくり丁商店街で毎月開催のマーケットイベント「ポポロハスマーケット」が4月10日・11日、6年の歴史に幕を閉じる。
同イベントは、2014(平成26)年2月の「第1回リノベーションスクール@和歌山」で中心市街地の活性化案として企画され、有志市民により同年5月にぶらくり丁商店街で初開催。2015(平成27)年2月に実行委員長の吉川誠人さんが「石窯ポポロ」(本町1)を開店し、毎月第2日曜に定期開催してきた。手作りとロハスをテーマに、商店街のアーケード下に約60店が出店。商店街の店主らと共に営業し、多くの人を集めてきた。
吉川さんは3月にSNSを通じ、石窯ポポロの閉店と同イベントの終了を発表。4月11日に同店を閉店する。今後は、吉川さんが代表を務める「紀州まちづくりグループ」が経営するカフェ&パブ「the public(ザパブリック)」(北桶屋町)がある本町公園で、マーケットイベント「てとこと市」を開催する。
最終回は2日開催。ぶらくり丁と中ぶらくり丁商店街を中心に、11日は北ぶらくり丁商店街も会場にする。アクセサリーやフェルト小物、がま口・布雑貨、陶器、消しゴムはんこ、木工品などの手作り雑貨店のほか、たこ焼き、和菓子、台湾料理、コーヒー、パン、石焼き芋を販売する飲食店など2日間で約90店が軒を連ねる。
実行委員長の吉川誠人さんは「これまでポポロハスマーケットに来場してくれた人と出店者、ボランティアスタッフなど関わってくれた全ての人に感謝している。最後は2日間開催なので皆さんに存分に楽しんでいただきたい」と話す。「今後は本町公園で活動していく。また会えるのを楽しみにしている」とも。
夫婦で手作りの木のおもちゃと手芸品を販売する「真昼猫」の土屋真知子さんは「5年ほど出店している。家族連れが多くていつもにぎわっている。アーケードのおかげで雨の日も出店できてよかった。ポポロハスマーケットがあるから出会えた人がたくさんいる。おもちゃを買ってくれた子どもが次に来た時はすっかり大きくなっていて、月日が流れたことを感じた」と話す。「4月で終了と聞いて残念。最後は2日間出店するのでぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は11時~16時。