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和歌山県立博物館で創立50周年記念特別展「きのくにの名宝」

「きのくにの仏像と神像」の展示(中央は鎌倉時代に作られた木造の釈迦如来坐像)

「きのくにの仏像と神像」の展示(中央は鎌倉時代に作られた木造の釈迦如来坐像)

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 特別展「きのくにの名宝 和歌山県の国宝・重要文化財」が10月16日、和歌山県立博物館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8670)で始まった。

極楽寺本尊像の像内から60年前に発見された菩薩半跏像

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 同館創立50周年を記念した特別展。県内の国宝48点を含む240点の名宝を展示し、紀州の風土で育まれた歴史と文化を紹介する。 

 展示は5章構成。1章「きのくにの仏像と神像」では、地域の信仰の歴史を伝える仏像・神像を制作時期に沿って展示。1350年前に作られた県内最古の仏像「菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)」や熊野速玉大社の主神で国宝の「熊野速玉大神坐像」、1897(明治30)年に日本で最初に国宝指定された神像「夫須美大神坐像」などが並ぶ。

 2章は「きのくに荘園の世界」をテーマに、歴史の教科書などに掲載される「紀伊国神野・真国荘絵図」や現在も名を書き連ねる重要無形民俗文化財の「名つけ帳」などを展示。3章「国宝・熊野速玉大社の古神宝類」では、1390(明徳元)年に後小松天皇、後円融上皇、室町幕府第3代将軍足利義満と諸国の守護が熊野十二所権現へ奉納した古神宝類を並べる。

 4章「紀州東照宮の名宝」では、「南蛮胴具足 徳川家康所用」や「紅地桃文様金糸入繻珍陣羽織 徳川頼宣所用」、頼宣や吉宗が奉納した太刀など、徳川家康と紀州藩初代藩主・頼宣ゆかりの品を中心に展示する。5章は「蘆雪・応挙 紀南寺院の障壁画」として、江戸時代の天明~寛政年間に活躍した京都の絵師・長沢芦雪が紀南滞在中に手掛け、現在は重要文化財となっている障壁画などを紹介する。

 5章を担当した学芸員の新井美那さんは「和歌山県は国宝の数が全国6位、重要文化財が全国7位で、有数の貴重な文化財が残る県。名宝に触れ、古き良き和歌山を知ってほしい」と話す。「仏像や神像のような立体造形物から古文書や絵画まで、さまざまな和歌山の宝を一挙に見られる貴重な機会。後期に大幅な作品の入れ替えもあるので、何度も足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 10月23日、11月7日・13日は「名宝からみる、きのくにの歴史と文化」と題し、館長や学芸員が展示に関する講演を行う(各日13時30分~15時40分、先着50人)。

 開館時間は9時30分~17時。11月23日まで。入館料は、一般=1,000円、大学生=800円、高校生以下・65歳以上・障がい者・県内在学の外国人留学生無料。

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